2008年11月29日土曜日

ポルトガル親善交流の旅 〜(1)コインブラ茶華道編〜

2008年11月21日(金)〜28日(金)
ポルトガル親善交流の旅


11/22(土) とてもきれいな青空の中、リスボンからバスで約200キロ移動し、第1回目のイベント開催の地、文化の中心といわれるコインブラに到着。この町にふさわしく、昼食をコインブラ大学の学食(!)でいただいた後、会場へ向かいました。

会場は「キンタ・ダス・ラグリマス」という、14世紀、ペドロ王子と侍女イネスの悲劇のロ マンスにまつわる「涙の館」を改装した由緒あるホテルです。なんと、宿泊もこのホテルでした(^O^)v ロビーや廊下に置かれた調度品の素晴らしさに目 を奪われながらも、とりあえずお花の買出しへ。


今回は街のお花屋さんで花材を購入しました。…しかし!それだけでは終わらない。太田先生 はホテルのお庭に咲いている花や木の実などをゲット(もちろん許可をいただいて…)その土地ならではの作品は、生け花を身近に感じてもらえるはず!設営の 真っ最中の会場の片隅で、さっそく生けこみを開始。
太田先生は、格闘(?)している私たちにアドバイスをしながらも、デモンストレーションの 準備を着々と進めていきます。場数とはいえ、先生の創造力の素晴らしさを改めて実感しました。そして、与えられた花材でお稽古するだけでも時間がかかる私 たちにとって、花材から選ぶ大変さ、短時間での製作など、勉強になることばかりでした。

開始時間の前から、会場の外で待つお客様(…ポルトガル人は時間にルーズって言ったのは誰?)、中には着物姿の女性も…!ポルトガルの方と結婚されて、こちらに住んでいらっしゃる日本人の方でした。異国の地で着物姿の方に会えるなんて、ちょっとうれしくなりました。


☆いけばなデモンストレーション☆
まず、先生が解説しながら「立花」を生けていきます。みなさん、先生の分かりやすい説明に引き込まれるように聞いていました。そして希望者を募り、使いた い花を選んでもらって、先生のアドバイスを受けながら生けていきます。なかなか積極的に生けていかれるので少しびっくり。それだけいけばなの楽しさが伝 わったということでしょう。


☆呈茶☆
リスボンにある日本大使館所有の立礼の道具をお借りして、いけばなと同じ会場内で行いました。(立礼の道具があるなんて、さすが日本大使館、さすが裏千 家)日本から持参したお菓子はなかなか好評でしたが、お茶は少々苦手な方もいらっしゃったようです。しかし、みなさんお点前の様子を興味深そうに見ていらっしゃいました。

立礼のお点前は普段、あまりやる機会がないので緊張しました。
水屋も同じ会場内…!なかなか緊張感のある現場?でした。


主催者側から歓迎レセプションをしていただけるということで、夕食後、同じ会場で、大学生による管楽器の四重奏とコインブラ大学の先生方によるコーラスを聴かせていただきました。目の前で生演奏を聴かせていただき、とても心地よいひとときでした。


文化の中心コインブラで、文化交流の名にふさわしい、素敵な時間を過ごす事ができました。

コインブラ茶華道編リポート:くまちゃん

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